白山周辺(石川) 青柳山(1032.9m) 2024年5月2日(木)  カウント:画像読み出し不能

所要時間 7:33 スキー場(駐車箇所)−−7:56 ゲレンデ上端−−7:57 廃林道入口−−8:17 青柳山−−8:28 ゲレンデ上端−−8:40 スキー場(駐車箇所)

場所石川県白山市
年月日2024年5月2日(木) 日帰り
天候快晴
山行種類ほぼ一般登山
交通手段マイカー
駐車場スキー場リフト周辺に駐車余地あり
登山道の有無ゲレンデには道は無いがゲレンデ上端から山頂は廃林道あり。ゲレンデを登らずに最初から林道を登る手段もある
籔の有無スキー場のゲレンデを歩く際は足首程度の高さの草藪に覆われる。朝露が付いていると防水性の高い靴でないと濡れてしまう
危険個所の有無無し
山頂の展望西側に少し開ける
GPSトラックログ
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コメント白峰スキー場のある山。地形図では西斜面全体がゲレンデになっているが、今は範囲が縮小して北西面しか営業していない。664m標高点まで普通車で入ることが可能でここからゲレンデを登った。廃業した南西面に付いている林道は生きているようなのでこれを利用するのも可能だろう。林道は標高850mの最終リフトで終点となり、その先は廃道化しているが歩く分には問題なし。山頂部は地デジ中継局と旧スキー場のリフトがある。三角点のある山頂はスキー場造成時に削り残したような小ピークのてっぺんである




ゲレンデ中段の駐車箇所(標高664m) 逆光だがこのゲレンデを登る
一直線に見えるのは道ではなく排水溝であった 獣の足跡。おそらくカモシカだろう
萎れたオオタチツボスミレ ツボスミレ
標高780m付近から下を見る 標高780m付近から上を見る
標高850mでリフト終点 地形図では山頂までゲレンデがあるはずがリフト終点でおしまい
廃林道化しているが林道が健在 地形図に記載が無い廃リフト
シロバナニシキゴロモっぽいが自信なし 標高980m付近
山頂の地デジ中継局 カバーがかかったアンテナが目印
白峰地域をカバーする NHKと民放各局の共用施設
山頂の廃リフト このピークが青柳山山頂
青柳山山頂
青柳山から見た南〜西の展望
タムシバ タラの芽
キランソウ 廃林道が終わってゲレンデへ
現役の林道は下へと続いていた ゲレンデの杉。まさか植林ではないだろう
ゲレンデを下る キジムシロ
ゲレンデ中段を突っ切る林道 林道からゲレンデを見上げる
ゲレンデ上端に通じる林道入口。どうやら使えそう 廃業したゲレンデ下端には携帯基地局あり


 大嵐山から戻り、小腹が減ったので軽く飯を食って不要な荷物を置いて次の青柳山に向かう。大嵐山で既に標高差600mを往復しており、青柳山では標高差400mあるので今日の合計は1000mに達する。大型連休中は毎日登山で1日辺りの標高差は800m程度に抑えてきたが、ここは位置が近いので少々疲れてもまとめて登った方が効率的なのであった。

 ルートであるが地形図に記載された山頂まで達する林道を辿るのが良策だが、予想外に南西面のゲレンデは廃業して藪化していて林道も使えないだろうと判断。今でも営業している北西面のゲレンデを登ることにした。上部で林道に合流して使えそうなら、それ以降で林道を使えばいい。

 まだ朝の時間帯でゲレンデは日影のままで、朝露がたっぷり付いた草がずっと上までゲレンデを覆っていた。こんな場面は防水が完璧な長靴の出番なのだが、毎日のように長靴で山登りを続けていたら右の親指の爪を傷めてしまい、今日は長靴は使えないのであった。まだ比較的新しい登山靴を使うが昨年春の時点で既に水漏れがあって、その後は残雪期のアルプスでも使って劣化が進んでいるだろうから防水性能は怪しい。

 出だしからゲレンデは急な登りが始まる。ゲレンデ中央に道のような明瞭な筋が一直線に上がっているのでこれを歩こうと思ったら、何と排水溝で歩けなかった。結局はできるだけ草藪が薄い箇所を適当に選んで上がっていく。予想通り登山靴は水漏れして靴下はびしょ濡れになってしまった。ゲレンデにはオオタチツボスミレ、ツボスミレ、キジムシロなどの花が咲いていた。この標高ではもうスミレは終わりに近い。草地には獣の足跡があったが、雪の上と違って形はほとんど分からないのでどんな種なのかは不明だが、常識的に考えればカモシカが有力候補だろう。

 傾斜が緩むとリフト終点で林道が登場。ここで見る限りは路面は良好で普通車でも走行できそうだった。しかし林道はここが終点でこれより上方向では道が消えてしまった。しかも地形図では北西面のゲレンデは山頂まで続いているはずがここでおしまいで、これより上部は自然林の灌木藪で地形図の表記とは大きく異なっていた。旧ゲレンデと思われる斜面は完全に藪化していてゲレンデが廃止して数年どころか10年近く経過しているように思えた。これでは山頂までの標高差約200mは完全な藪漕ぎである。

 でも地形図では山頂まで林道が描かれている。ここから山頂を見ると何やら金属光沢のある塔の様な建造物が見えていて、もしかしたらその建設やメンテ用の車道があるかもしれない。だとすれば地形図に描かれた林道しかあり得ないだろう。もし廃道化していても藪は周囲よりは薄いはずである。その廃林道を探すとあっさりと入口を発見。確かに廃道化して車両通行は不能だがまだ路上に藪は生えておらず、人間が歩く分には全く問題がない。これで山頂まで藪漕ぎしなくて済む。

 廃林道は部分的にはかなりの傾斜でキャタピラでないと登れないと思えるような箇所も。今では大雨で水が流れて深い溝ができていて重機で道を整備しないと再利用はできそうにない。林道の途中では地形図に記載されていない廃棄されたリフトが頭上を通っていた。

 廃林道を登り切って山頂部に出るとピカピカの鉄塔が登場。もしかしたら廃業したスキー場の施設かと考えていたが、正体は地デジ中継局だった。岳峰ではNHKと民放で別々の施設を作っていたが、ここではNHKと複数の民放が1つの設備を共用していた。これが現在の一般的な地デジ中継局の姿である。その南には藪に埋もれたリフト終点駅。平坦に削られた地形が営業当時を思い起こさせる。

 その平坦地の真ん中に削り残したかのような岩っぽい小ピークがあり、その上に三角点が見えていた。岩を登ると青柳山山頂に到着。手製の山頂標識がいくつかあった。展望は南から西側が開けていた。

 帰りは往路を戻る。車に到着してびしょ濡れになった登山靴と靴下、ログスパッツを脱いで車のドアやワイパーに引っ掛けて虫干しした。この日は天気が回復して日差しが強かったが気温、湿度は低く日影では寒いくらいであり、日差しの下に駐車しても窓を開けていれば暑すぎずに快適に過ごせた。

 車を運転しての帰りがけに地形図に記載された林道入口を確認して見たが、ゲレンデは廃業していても車道はどうも今でも生きていそうであった。旧ゲレンデ最下部にはスキー場当時の建物が残されたままだが、携帯電話基地局が新たに設置されていた。これのおかげで車道が整備されているのだろう。

 

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